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05/03/05(土)01:57:39 No.22827340
“貴方は心のどこかで一人で逃げ出してきた事を後悔しているのではないのですか? そして、あの二人を助けたいという気持ちがあることも” 「うるさいですぅ!私が生きてればそれでいいですぅ!あの二人の事なんか…どうでも…。」 “自分の心に正直になってみなさい。あの二人と、いや、ローゼン達とこれまで過ごしてきた日々は 決して悪くはなかったはずです。” 「これまで過ごしてきた日々…私は…」 翠星石の心に今までのことが去来する。自分と同じく人形のローゼン達の事、自分の相手をしてくれ 時には迫られてちょっとびっくりした町民達の事。騒がしくも楽しかったあの日々を。 「私は…みんなを…」 “思い出してください、みんなの事を。…それでも助けたい意志が無いのならこれ以上は関知しません。” 「助けたい…私の意志……意志なら、ここにあるですぅ!私は真紅を…蒼星石を…みんなを…助けたいですぅ!」 翠星石は声を上げて自らの思いを叫んだ。 “ようやく自分の気持ちに素直になりましたね。ならば貴方に力を貸しましょう。”
「こうなったら乗りかけた舟に乗りながら毒を皿ごと食ってやるですぅ!何でも来やがれですぅ!
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