二次元裏@ふたば

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05/03/05(土)01:56:08 No.22827289 03:00頃消えます
虹裏町スクリプト・虹裏町最期の日
二十五-二十六話間サブストーリー「乙女を超え 人形超え いでよ神の獣」
コンビニ圏内・生体兵器廃棄場
「ヒィ…ハァ…。」「ハッ…ハッ…。」
「ヌゲゲゲゲゲゲゲ!」「しつこいよ…このぉっ!」
迫る荒らし達を迎撃する蒼星石、逃げる翠星石と真紅。
「ジャンク!ジャンク!ケケケケケケケ!」
しかし前方に回り込まれ前後を塞がれた状態となる。
「…万事休すだわ。」
「ま、まだ死にたくないですぅ!大体生体兵器廃棄場を突っ切ろうっていったのは何処のどいつですぅ!」
「貴方よ。」「姉さんです。」
「…な、なんですかその目は…あ、あたしじゃ…あたしじゃないですぅ!」
二人の冷たい目線に耐え切れなくなった翠星石はしどろもどろになる。
「ジャンクダ!ギヒャァ!」
05/03/05(土)01:57:16 No.22827331
「ヒッ!ジャ、ジャンクは嫌ァァァァァァァッ!!」
荒らし達が飛び掛った一瞬の隙を突き翠星石は一人荒らしの群れを抜けて何処かへ逃げだしていった。
「ね、姉さん…行っちゃった。」
「この方が都合がいいわ。私達はなるべくここで彼等の足止めをするのだわ。」
「真紅さん?」
「メイデンが全部ジャンクになったら皆が悲しむわ。被害はなるべく少ない方がいいでしょう?」
「…フフ、そうですね。僕ももう一息頑張らないと!」

生体兵器がうず高く積まれた廃棄場の一角。翠星石はそこに隠れうずくまっていた。
「あいつ等が…どうなろうと知ったこっちゃ無いですぅ…。私だけでも…この町から逃げるですぅ…。」
自分に言い聞かせるように独り言を呟いた翠星石の脳裏に二人の姿がよぎる。
「あ、あいつらは私よりマヌケだっただけですぅ…ジャンクにでもどうにでもなれ…ですぅ…。」
“本当にそれでいいのですか?”
翠星石の頭に女性の声が響く。誰かは知らないが優しい声だ。
05/03/05(土)01:57:39 No.22827340
“貴方は心のどこかで一人で逃げ出してきた事を後悔しているのではないのですか?
そして、あの二人を助けたいという気持ちがあることも”
「うるさいですぅ!私が生きてればそれでいいですぅ!あの二人の事なんか…どうでも…。」
“自分の心に正直になってみなさい。あの二人と、いや、ローゼン達とこれまで過ごしてきた日々は
決して悪くはなかったはずです。”
「これまで過ごしてきた日々…私は…」
翠星石の心に今までのことが去来する。自分と同じく人形のローゼン達の事、自分の相手をしてくれ
時には迫られてちょっとびっくりした町民達の事。騒がしくも楽しかったあの日々を。
「私は…みんなを…」
“思い出してください、みんなの事を。…それでも助けたい意志が無いのならこれ以上は関知しません。”
「助けたい…私の意志……意志なら、ここにあるですぅ!私は真紅を…蒼星石を…みんなを…助けたいですぅ!」
翠星石は声を上げて自らの思いを叫んだ。
“ようやく自分の気持ちに素直になりましたね。ならば貴方に力を貸しましょう。”
「こうなったら乗りかけた舟に乗りながら毒を皿ごと食ってやるですぅ!何でも来やがれですぅ!
05/03/05(土)01:57:56 No.22827349
「僕の鋏が…!」「蒼星石!」
荒らし達の攻撃についに蒼星石の鋏が折れ、打つ手を失った二人にジリジリと荒らしが迫る。
「とうとうここまでなのだわ」「ですね」
「翠星石は逃げたかしら」「コンビニ圏内からは脱出したと思いますよ」
「…何だかんだで翠星石と過ごした日々は悪くなかったのだわ」
「手のかかる姉でしたけど、僕はそれほど嫌だとは思いませんでしたね」
真紅と蒼星石の二人が顔を見合わせ微笑む。
「ケケケ!ジャンク!」「ぐびぶぶぶぶび!ジャンクゥ!」
荒らしが今にも襲い掛かろうとしたその時、
「デスゥ――――――――――――――――ッッ!!!!!」
何かの雄叫びが大地を揺るがし、続いて何か巨大な質量が地面にめり込むような震動が身体を振るわせる。
「何が起きてるの!?」「まさか、新手の荒らし…」
「ゲゲゲ?」「ぬぶるべ?」
「デスゥ!!」
突如目の前に居た荒らしが何かによって潰された。
05/03/05(土)01:58:30 No.22827366
「あれは…何…でしょう…」
二人が上を見上げると、緑と赤のオッドアイ、アルファベットのAのような口、赤ん坊の着るような
緑一色の服に前掛けのようなもの、そして十数メートルはあろうかという巨体がそこにあった。
「ヒッ、ヒギャ…」「あぬ、ずぶるべ…」
巨体は次々と荒らし達を掴むとポイ、と遠くへ投げてしまった。そしてあっという間に二人の
周囲にいた荒らしは居なくなっていた。
「もしかして味方…なのでしょうか?」
「私達まで投げたりは…しないわよね。」
「デスゥ」
巨体はしゃがみこみ二人の目の前に手を差し出す。
「な、何?」「乗れって…言ってるような…」
蒼星石は巨体の手にトンと乗ってみる。
「この感じ…何か安心できますね…ある程度の意志は感じ取れます、問題無いですよ。」
「デスゥ!」
05/03/05(土)01:59:33 No.22827388
「貴方がそこまで言うなら…乗ってあげるのだわ。」
続いて真紅がおそるおそる手の上に乗ってみる。
「…確かに安心感はあるようね。きゃっ!」
「デスーゥ」
巨体は二人を肩の上に乗せた。
「デスゥ!デスデスデスゥ!」
「なんて言ってるのか分からないわ。」「…命令を欲しがってると思います。」
「デ~デスゥ!」「どうやらそのようね。」
05/03/05(土)02:00:01 No.22827399
「命令する前にこの子に名前をつけませんか?やはり名前がないと命令もしづらいですし。」
「そうね…大きいし、「デスゥ」としか喋らないからさしずめジャイアント・デスゥかしら?」
「ジャイアント・デスゥですか…いいかもしれませんね。」
「デスデスゥ!」「ほら、喜んでますよ真紅さん。」
「何よりだわ。では…行きなさい、ジャイアント・デスゥ!この町に巣食う荒らしどもを一掃するのだわ!」
「デスゥ!」
真紅の命令と共に巨体は歩き出す。
それは乙女を超え、人形をも超え現れた神の獣。そしてその正体を二人は知る事は無い。
05/03/05(土)02:01:27 No.22827442
汝!無垢なる刃実・装・石!…いやなんでもない
05/03/05(土)02:02:41 No.22827482
受け取れ!
つ「ホントのキス」
05/03/05(土)02:02:54 No.22827487
面白い!面白いよコレ!!
05/03/05(土)02:03:42 No.22827508
>汝!無垢なる刃実・装・石!…いやなんでもない
キモイ
05/03/05(土)02:05:23 No.22827559
>汝!無垢なる刃実・装・石!…いやなんでもない
>キモイ
>マイキー
05/03/05(土)02:05:56 No.22827575
もうすこし発表の場を考えてほしいな
いつもこのスレがあると、スクロールに手間取る俺
05/03/05(土)02:07:07 No.22827612
カタログとタブブラ使え、後やよねな
05/03/05(土)02:08:46 No.22827659
変わり果てた姿だな…
熱い展開だがなぜか吹きまくりだ
05/03/05(土)02:12:09 No.22827744
ほのぼのシュール展開でそのまま食われるのかと思ったよ
05/03/05(土)02:14:36 No.22827803
翠はこれで舞台から降りるんだな・・・
代わりに実装石頑張ってくれよ
というか巨大すぎて負ける気がしないが


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