二次元裏@ふたば
二次元裏@ふたば

広告:::広告募集中
画像ファイル名:000000000.jpg-(00000 B)サムネ表示.
05/01/30(日)00:00:00 No.00000000 00:00頃消えます
サイドストーリー「焼酎の桃割り、飾りに薔薇を」
虹裏町商店街・中華料理店「痔悪化」
「…痔悪化の奴、遅いですぅ!」
「落ち着きなさい翠星石。下手に声を出したら外に気付かれるわよ。」
「元はといえば真紅、お前が“少し早いけど夕食に中華でも食べに行きましょうか”って言ってこの店に来たのが…」
「らいじょーぶ、らいじょぉーぶだって…。(グビッ)老酒ウメー。」
「赤提灯さん、それは店の商品ですから代金払ってもらいますよ。」
「しかもよりによってこのウワバミ人形を連れてくるなんてどういう神経ですぅ!」
「仕方ないじゃない。いつも寝てるのにたまたま起きてきて
“何?メシ食うの?じゃあアタシも連れてってよ”って言ってついて来たんだから。」
「雛苺と蒼星石はどうしたですか!?」
「雛苺はパチンコ打ちにいってそれっきりよ、今頃避難してるでしょうね。蒼星石は駅前の
お茶処で仕事。確か駅にもシェルターがあるから避難の手伝いでもしてるんじゃないかしら。」
05/01/30(日)00:00:00 No.00000000
「…とにかく、今は痔悪化様を信じるしかありません。」
「いんやぁ~老酒は瓶出しに限るねぃ(グビッ)」
「水銀灯。」
「何ですか真紅さん?」
「そこにある“あいぼう”って何かしら?」
「これはお客様にお出しする焼酎ですけど…。」
「そう、なら代金はJUMにでもつけておくから2本位赤提灯にあげなさい。」
「はあ…そういう事なら。」
「ん~む、話が分かるねぇ紅の字はぁ…。銀の字ぃ!さっさとよこせ!…ヒック。」
「…んぁ~っ!てめえら一体何してるですか!もう我慢ならないですぅ!こーなったらあたし一人で
シェルターまで行ってやるですぅ!お前らは一生ここで待ちやがれですぅ!」
「あ、翠星石さん!」
翠星石はそのまま戸を開けて外に行ってしまった。
「放っておきなさい。その内戻ってくるわ。」
05/01/30(日)00:00:00 No.00000000
そう言っているうちに外で翠星石の悲鳴が聞こえ、こちらに向かってくる足音も聞こえた。
「(ガラッ)ひぃ…はぁ…死ぬかと思ったですぅ…。」
「急に敵が来たのかしら?」
「急ですぅ!」
「クズ人形があの店へ入ったぞ!」
「ジャンクにしちまえ!」
桃太郎達が店の前まで迫る。
「あわわわ…どどどどーするですか!このパパだとジャンク確定ですぅ!」
「その“まま”よ。赤提灯、吐くなら店の外で吐きなさい。」
「あ、そぉーだねぇ…。じゃあ外にいっちくらぁ。」
焼酎のビンを二本持ったままフラフラと赤提灯が店の外へ出て行った。
「あ、赤提灯の奴が店の外に出て行ったですぅ。」
「閉めなさい。」
「へ?」
「いいから赤提灯を外に出したまま戸を閉めなさい。」
「…ジ、ジャンクになっても知らないですぅ!(ガラガラ)」
05/01/30(日)00:00:00 No.000000000
「人形を見つけたぞ!」
「バラバラにぶっ壊してや…っと外したか!」
「死ねや糞が!」
「こいつ全部避けてやがる!死ねアル中のクズ人形!」
何かをメッタ叩きにする音が店にも響いてくる。しかしどういうわけか桃太郎達の声しか聞こえない。
次第に桃太郎の声が聞こえなくなった。
「…音がやんだですぅ。」
「そろそろ頃合ね。水銀灯、戸を開けてやりなさい。」
「でも外には…!」
「私を信じなさい。」
「分かりました。では、開けます!」
05/01/30(日)00:00:00 No.000000000
一人物陰に隠れる翠星石をよそに戸を開ける水銀灯と戸の向こう側を見つめる真紅。
「うい~ちゃんと吐いたよぉ(ゴブゴブ)ッぷはぁ~っ。」
「あ、赤提灯が無傷って…そんなアホな事があるわけないですぅ!」
「普段の赤提灯はただの球体人形にしか見えないけど酔うと私達以上の能力を発揮するわよ?
体にあるアルコールの濃度が高ければ高いほど効果は大きくなる。」
「んなアホな、ですぅ…。」
「水銀灯!無事か!」
「痔悪化様!」
「…にしても酒臭ぇわ桃太郎達が転がってるわ 何 だ こ の 状 況 は !」
「き、気にしないで下さい!とりあえず鍵をかけて皆さんシェルターに行きましょう!」
「そうね。早く案内なさい。」
かくして「痔悪化」にいた薔薇乙女達はシェルターに無事逃げおおせる事となった。

お代 
老酒 480円×2
焼酎「あいぼう」1びん 780円×2 
しめて2520円なり

【記事削除】[画像だけ消す]
削除キー
- GazouBBS + futaba-