「うむ。氷河達よ、桃太郎達は現在校舎周辺に陣取っている。バックベアードさんが
上空に待機しているせいで迂闊に近寄れないのだろう。その隙を突いて生徒達を体育館下にある
緊急用通路を使ってコンビニ内の地下シェルターに避難させる。ムスカ氏には既に連絡済だ。
たまたま町長も居合わせたようだから十傑集達も町の非常事態に対処すると思う。
我々は生徒の誘導、そして万が一桃太郎が侵入してきた時に生徒達の逃げる時間を稼ぐ。以上だ。」
「分かりました。」
「舟木先生と詩乃先生は生徒の誘導に、先生方とむすーさんは校舎の見張りを…」
その時、外が一瞬だけまぶしく光る。
「…！ベアードさん、どうしたんだい！？」
<その声、むすーか…>
「まさか目が…！」
<してやられた、目潰しだ。奴等が校舎内に入るぞ！>
「舟木先生、早く体育館へ！私たちに構わず体育館の鍵はかけて下さい。」
「…無事でいて下さい。さ、詩乃先生。早く行きましょう。」

むすーの言葉に決意を固めた舟木先生が詩乃先生と一緒に体育館へ向かった。
「来るよ！」
その瞬間、ガラスの割れる音がけたたましく響いた。


同時刻・双葉「」宅
「めどいさん…何か外が騒がしくありませんか？」
「気になるなら見てくればいいじゃないですか。私はめどいのでパスです。」
「はいはい…っと。」
「実は自分も気になっていた男、スパイダーマン！」
天井からツイーっと降りてきたスパイダーマンと共に玄関に向かう「」。
「しっかし何が…（ｶﾞﾗｶﾞﾗ）」

「お姉ちゃんもういいよ！早く逃げようよ！」
「…雪子の事を馬鹿にする人は何人たりとも許しません！」
「ケッ、ご苦労なこったなシスコンが。そのまま仲良く一緒に逝けや。」

「」の自宅の隣の伊勢家、霧さんと雪子が複数の桃太郎に囲まれていた。
「霧さん！雪子！」
「あん？…ようやっと本命のおでましか」
「かなり危険な匂い！スパイダーマン！（…あれは桃太郎！あの時私が消滅させたはずなのに…！）」
数人の桃太郎がこちらに向かってにじり寄る。
「スパイダーウェブ！」
スパイダーマンがブレスレットから蜘蛛の糸を瞬間的に幾つも放出し桃太郎達を絡めとる。
「今だ！おりゃあああああああああああ！！」
「」がダッシュし絡めとられてその場に崩れ落ちた桃太郎達を踏み台にして高く飛び上がり
そのまま霧さんたちを囲んだ桃太郎の集団に突っ込む。

「グッ…糞が！やっちま」
「よそ見はいけませんね…」
桃太郎の一人が起き上がり「」に向き直った瞬間、グラリと倒れる。その背後にはバールを持った
霧さんが笑顔で立っていた。
「俺リアルモンクだからマジで強（ﾒｷｬ）」
「自慢するのも大概にしたほうがいいですよ？つまらない見栄を張ると…身を滅ぼしかねませんからね。」
一人をバールで殴り倒したのをキッカケに桃太郎達が次々に襲い掛かってくる。
「手加減しませんよ、バールはくぎ抜きの部分でいかせて貰います。雪子、私の後ろにくっついてて。」
「う、うん…。」
雪子が後ろに下がったその時、舞い上がる風と共に霧さんの姿が一瞬消える。
それと同時に囲んでいた桃太郎達が次々に崩れ落ちた。
「伊勢家が技の一つ…“バール瞬打突”！」
「き…霧さんかっこいい…。」
「「」さん、お怪我は？」

「うん、大丈夫。それにしてもこいつらは一体何だ？みんな同じ顔だしなんかクローンみたいな…。」
「さぁ…私も初めて見る顔ですね。」
スパイダーウェブに絡めとられた桃太郎の一人が喋る。
「つまらんわ、俺の顔も知らん奴が増えるとはな。」
「奴の名は桃太郎、かつて虹裏町に存在した史上最大の荒らし。12年前の事件を境に消息を断っていました。」
声と共に危いが駆けつける。
「あれ、危いじゃないか。一体どうし…」
「「」さん、最悪の事態です。としあき君が誘拐されました。」（続く）

サブストーリー・「立ち上がる意思」
http://img.2chan.net/b/res/21906413.htm

ベアードの活躍の場が…小癪な桃太郎めが！

霧さんkoeeeeeeeeee

やっぱりこの人とマナマナだけは怒らせちゃダメだ

「」がんばれ
マジがんばれ

蜘蛛男...最近見なかったよ。頑張れ頑張れ。